滄浪泉園

 ハケの階段を下りだすと、眼下に深い色をした水面が、杉林を透かして見えてきます。その趣は幽山霊谷といった雰囲気があります。

 滄浪泉園は旧三井財閥役員の別荘だった場所で、大正8年、犬養毅首相がその名をつけました。「手や足を洗い、口をそそぎ、俗塵に汚れた心を洗い清める、清々と豊かな水の湧き出る泉のある庭」という意味だそうです。

 昭和52年頃にはマンション開発の計画も持ち上がったこの庭園は、住民運動によって緑地保全地区に指定され、現在まで保全されるようになりました。往時と比べて面積も縮小し、近くの幹線道を走るトラックの騒音が激しいとはいえ,湧水池の静かなたたずまいや、秋の紅葉の見事さ、水禽窟の響きなどに誘われて、たびたび訪れたくなるのは私だけでしょうか。

 

滄浪泉園

場所 小金井市貫井南町3丁目2番地
交通 JR中央線武蔵小金井駅 徒歩15分
または同駅南口から貫井循環バス「小金井警察署」下車歩1分
特記事項 東京都指定緑地保全地区、東京の名湧水57選
※9:00〜17:00(入園16:30まで)
 火曜休園(火曜が祝日の場合は水曜休園)、12月28日〜1月4日休園
入場料 大人100円
……次はどこへ行きますか? Mapionで場所を確認する。

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