JR国分寺駅の南口を出て右に向かい、ほんの少し歩いた場所に庭園があります。もともとは大正2年頃、当時の満鉄総裁が作らせた別邸で、昭和4年に三菱財閥の岩崎氏が購入して和洋折衷の回廊式庭園としたものです。昭和49年に東京都が購入し、都立公園として有料開放されています。庭園内は四季折々の木々草花があり、東京都指定景勝にもなっています。
この庭園にも、国分寺崖線(ハケ)から湧き出す良質の湧水があり、見事な池を作っています。そのため、国分寺駅の貨物ターミナルが開発され、高層マンションが計画された際には、湧水の地下水脈を保護するために、反対運動が起こりました。実際、マンション工事中は水量が激減し、その後回復したものの、以前の水量には達していないようです。