日立製作所が恋ヶ窪に研究所を開設したのは1942年。社長命令により、姿のいい立ち木は極力残すよう施設が建設され、その敷地の大部分を緑地として残しています。構内には複数の湧水があり、その湧水を集めて、1958年に大池が作られました。この池が野川の源流にあたります。
庭園では、春にはサクラ、秋には紅葉が楽しめるのですが、それよりも魅力があると個人的に思うのは、豊富な湧水と明るい緑だと思います。園内には常緑樹も落葉樹も多くありますが、適度に光が差す森の緑の色はとても美しいものです。特にミズキやイチョウの葉などは、市街地で見る樹木よりも瑞々しい色を見せているのではないかと思います。
日立製作所中央研究所は普段の一般公開はしていませんが、毎年春と秋に庭園の公開をしています。