中国・インド原産の水生植物。大賀ハスの名の由来は、大賀一郎博士にちなむ。1951年、千葉県検見川で3粒の種子が発掘され、うち1粒が大賀博士によって発芽された。この種子と同じ地層から発見された丸木舟が2000年前のものであることが分かり、2000年前のハスの発芽は全世界に衝撃を与えた。
大賀博士は当時から府中市に住んでおり、その縁で府中市が大賀ハス発芽の地となった。ハスはのちに博士の自宅隣にあった寿中央公園の池に移植され、ここで開花。このハスの子孫は現在、各地に繁殖するに至っている。
市内で大賀ハスの名所は、この寿中央公園に加え、市民健康センターの修景池である。ここには大賀ハス以外にも26種のハスがあり、全国的にも珍しいハス池となっている。毎年7月の大賀ハス開花期には「蓮を観る会」が催されている。
撮影地:郷土の森博物館