谷保の城山歴史環境保全地域

 山という名はついているものの、ここは山ではなく、多摩川が削り取った河岸段丘(青柳段丘)が入り組んだ地形の緑地です。中世豪族の館だったと言われ、確かに段丘上には濠をめぐらせた跡もうかがえます。そのため、東京都の歴史環境保全地域に指定されています。

 緑地の大部分は武蔵野の雑木林です。散策路はほとんどありません。自然環境の保護と、一部が個人の宅地であるためですが、中央を通る太い散策路(なぜか車2台分はある)から見上げるだけでも、緑の深さと美しさが実感できるでしょう。また、下に目をやれば、夏であればキツネノカミソリなどの美しい野花が見られます。

 緑地の南西部は、湧水を利用した池があり、子供たちの水遊び場となっています。その南側には、江戸時代の古民家が復元保存されており、当時の生活をうかがうことができます。緑地全体の南側には学習水田があり、国立市の小学校での教育活動に使われていますが、春先には写真のようにレンゲが美しく咲き乱れます。

 

谷保の城山歴史環境保全地域

場所 国立市谷保
交通 JR南武線 矢川駅 徒歩15分
保護指定 歴史環境保全地域

Mapionで場所を確認する。


国立の緑地トップページへ

トップページへ

Copyright(C) 1999-,ManoJuhske,All rights reserved

inserted by FC2 system