都立多磨霊園

 多磨霊園は大正12年、東京都が日本で始めての公園墓地として設置しました。当初から武蔵野の自然を生かした設計をしており、実際に墓所として使われている面積は全体の50%以下になっています。特に主要な通路には街路樹が深い森をつくり、また、ところどころにアカマツの大木が見られます。

 霊園内には著名人の墓も多く、文学散歩をきどるのも、この霊園の楽しみです。霊園の管理事務所で地図と、「多磨霊園にねむる著名人」という冊子(各50円)を購入すると、その場所がよく分かります。政治家、文人に混じって、リヒャルト・ゾルゲなどといった意外な名前も発見できます。

 春には多くのサクラが咲き乱れ、訪れる人の目を楽しませてくれます。ただし、墓地ですので間違ってもお酒を飲み過ぎて騒がないようにしましょう。

 

※リヒャルト・ゾルゲ……ドイツ人。第二次世界大戦中に、同盟国ドイツの記者を装って諜報活動を行い、日本の中枢情報をソ連に流していた大物スパイ。その情報力は、御前会議の内容が10分後にはスターリンに届いていたという。ホンマかいな。

 

都立多磨霊園

場所 府中市多磨町4丁目
交通 京王電鉄 多磨霊園駅から武蔵小金井駅行きバス「多磨霊園表門」〜「多磨霊園裏門」のいずれか下車
または西武多摩川線 多磨駅(旧「多磨墓地前」) 徒歩8分
関連ページ 多磨霊園のサクラ並木  →多磨霊園のトチノキ並木
多磨霊園のスギ  →多磨霊園のモミジバフウ

府中30景の風景 Mapionで場所を確認する。


府中の緑地・緑道トップページへ

トップページへ

Copyright(C) 1999-,ManoJuhske,All rights reserved

inserted by FC2 system