このケヤキの写真、どうして見上げる構図ばかり2枚なのかと言うと、姿が美しいこの樹はなぜかフェンスに囲まれているのです。子供たちの遊び場となっているこの三社宮の境内、樹を子供たちのいたずらから守るためでしょうか?
三社宮は天照大神を主神に奉り、他に農業神と厄除けの神を祭っています。よく見ると、確かに本殿の両脇に小さな祠があります。この辺りは今でも稲作が行われ、府中でも古い風景を残す場所です。昔からこの辺りの農家を守る社として信仰を集めていたのだと思われます。
それだけに、境内には狭いながらも、他にも立派なケヤキが何本かあります。それらの中には、このケヤキより太いものもありますが、このケヤキの幹の真っ直ぐさは見事なものです。
しかし、ここも近くには中央高速が走り、最近も幹線道路が開通しました。懐かしい景色が、本当に懐かしい過去となってしまわないことを願うばかりです。