妙光院のイチョウ

 大國魂神社の南側、ハケの下には墓地が広がっています。ここが妙光院です。府中街道側の正門から入り、朱塗りの仁王門をくぐると、本堂の右手に大きなイチョウがあります。なかなかの巨木で、やや北東に傾斜した幹から多くの枝を出し、豊かに葉を茂らせています。周囲の開けた、日当たりのいい場所だけあって、すくすくと育ったのでしょう。

 樹の南側、安養寺との境には深い排水路があります。かつてこの排水路は、ハケに湧き出す湧水を集めて流れていましたが、現在は湧き水もなく、わずかに雨水が流れるのみです。恐らく妙光院のイチョウは、この流れが豊かだった時代には川岸にあったのでしょう。流れと反対の方に傾いているのは、川の浸食に対して身を守るためかもしれません。

 同じ境内には本堂に向かって左側にも、「府中の名木百選」に選ばれたボダイジュがありますが、かなり弱っていて心配です。

 

妙光院のイチョウ

場所 府中市本町1丁目16番地の3 妙光院
交通 JR南武線・武蔵野線 府中本町駅 徒歩5分
または京王電鉄 府中駅 徒歩10分
樹のデータ 幹周3.9m 樹高約25m
所有者 妙光院
保護制度 指定なし(府中の名木百選)

府中の名木百選選定木 幹周3m以上の樹木 Mapionで場所を確認する。


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