花のプロムナードは、都立府中の森公園にあります。小金井街道に面する北側の正門からほぼ真南に伸び、噴水モニュメントのある花の広場に至る、約330mのセンターストリートで、四季折々の草花が植栽されています。
花のプロムナードの主役は、その両側に並ぶソメイヨシノの並木です。府中の森公園は1991年開園なので、ソメイヨシノの並木ができてからまだ10年にすぎませんが、市街地の並木と違って日当たりもよく、のびのびと枝を延ばすことができるので、樹形も美しく、健康状態もとても良好です。
また、この並木はソメイヨシノ以外にも、数は少ないのですがクスノキやアカマツも混じっています。クスノキは並木のアクセントに、アカマツはもともとあったものを残したもののようです。花の蜜を吸っていたメジロの群れが、一斉にクスノキの茂みに隠れる場面に出会ったのですが、生き物たちのためにも、多様性は必要だということをささやかながら教えてくれています。