多磨霊園には多くの樹木がいます。当サイトでも既にトチノキ並木、サクラ並木、スギを紹介しています。これらは霊園造園の際に植樹されたものが多いのですが、それらが元々立っていたケヤキやアカマツの巨木・大木などとともに深い緑を形成し、墓地でありながら陰湿な印象を感じさせなくしています。
モミジバフウも恐らくは植樹されたもので、霊園内南西部、浅間山に近いロータリーの周りに3本ほどが立っています。このうちの1本は他の2本に比べやや大きく、姿も立派なことから、「府中の名木百選」に選ばれています。
モミジバフウは名のとおり、葉はモミジのような形をしています。そして、夏の緑や秋の紅葉がとても美しい樹です。私は幾度となくこの樹を訪れ、シャッターを切ってきましたが、なかなか納得いく写真が撮れず、今まで紹介をすることができずにいました。今回の写真もあまり満足はしていないのですが、やはりこの美しい樹を知っていただきたく、掲載を急ぐことにしました。
樹高は霊園内でも高い樹のひとつですが、まだまだ若い樹だけあって、太さがあるわけではありません。今後、環境の激変等が起こらなければ、この樹ももっと太く大きくなっていくことでしょう。