貴船神社の本宮から貴船川を遡って奥の院へ向かいます。その中間点あたりでしょうか、左手に大きなスギが2本、並び立っています。
根元で癒合したスギは高さが約35mとかなりのもの。幹周については9.6mという、これも凄い数字ですが、個人的にはこの数字を信じていいものか、ちょっと疑問があります。樹齢についても伝承で1000年とされていますが、奥の院の手前にあるスギ並木と同時代のものだという節もあるとのことです。確かに2本のスギとして見れば、スギ並木のスギと太さはほぼ一緒で、こちらのほうが説得力があります。
だとすれば大して珍しいスギとはいえませんが、古来から2本並んだ樹は夫婦の象徴と考えられ、信仰されていることが多く、このスギも夫婦が共に長生きをするという意味の名前が付けられています。
そういえば、貴船神社は縁結びの神様でもあるようです。夫婦の長生きする姿を象徴するこのスギを見た参拝者は、どんな感想を抱くのでしょうか?