小田原駅の南西、小高い丘の上に小田原城があります。本丸の跡には天守閣が復元されていて、ゾウ舎もあったりします。
その本丸の南西の端、大きなクロマツがいます。幹は斜めになっていて、支えがついています。枝は、樹の大きさに比べてあまり多くはありませんが、健康状態が悪いようには見えず、城下からの眺めは迫力を感じます。
天保年間の古い資料には、ここには7本の老松があった、と書かれているそうですが、現在はこの1本しか残っていません。近年松枯れ病が猛威を振るっていることを考えると、この老マツが今でも健康な姿で残っていることは、貴重なことであると思います。