黒田のアカガシ

 北陸道木之本インターチェンジを出て、ほぼ真正面の山の中腹にいるアカガシですが、私たちは古い地図(カーナビの地図も古かった!)のせいで回り道。やっと集落にたどりついたかと思えば、案内標識の向きが微妙で道なき道を登り、ようやくたどり着きました。本当は竹やぶを抜けて楽にアプローチできる道があったのですが、タケノコの季節のせいか、道が塞がれていたのです。

 苦労の末対面したアカガシですが、下から見ると高さ1mほどのところで太い幹がなくなり、5本のやや細い幹が四方に広がっていました。上側から見ると、太い幹は完全に土砂で埋まっていて、これは環境省方式の計測を厳密に行ったら巨樹とはならないような気がします。10年前の写真に比べ、周囲が明るくなっている気がするので、周辺環境に変化があったのでしょうか。

 しかし、樹は何も数字だけではありません。迫力に若干欠けるところはありましたが、存在感があります。昔から地元では「野神」として崇められてきたといいます。

 木之本町周辺は多雪地帯だそうで、コナラ属のアカガシがこれだけ大きくなるのは珍しいそうです。そういわれてみると、何となく伏条台杉を思い出させる樹形をしています。

 

黒田のアカガシ

場所 滋賀県伊香郡木之本町黒田字大沢2381
交通 JR北陸本線 木之本駅 徒歩20分
樹のデータ 幹周6.9m 樹高約15m 推定樹齢400年
保護制度 滋賀県指定自然記念物

Mapionで場所を確認する。


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