三鷹駅の南口から南西に向かう斜めの道に入り、大通りに出て約1.1km。ガストの向かいに八幡大神社があります。「大」神社とはいっても、そう極端に大きな神社というわけではありません。
境内にはケヤキやイチョウがありますが、それほど混みあった感じではなく、むしろ明るい様子です。本殿の手前左手に、目的のスダジイがあります。
幹回り3.62m、樹高17mというのは、東京のスダジイとしては、さほど大きいものではありませんが、江戸時代以降、田畑と雑木林に作り変えられてきた武蔵野台地では大きい部類に入るといえるでしょう。私も多くの巨樹を見てきましたが、それでもこのスダジイの前で、しばし見惚れました。
このスダジイ、健康状態はなかなかのものです。すぐ裏手は道路になっていて自動車が頻繁に走っています。敷地の端にあって、圧迫を受けているように感じるのですが、そこは道路の設計者を誉めたいものです。実はこのスダジイの真後ろの歩道、車道よりも高くなっているのです。舗装もタイルになっているので雨水が浸透し、根は水をまんべんなく吸収できると思われます。
八幡大神社の東隣には、このスダジイとともに三鷹市天然記念物に指定されているイチョウがある禅林寺があります。このイチョウも幹回り3.87mとあまり太くはありませんが、せっかくのお出かけ、ついでに寄ってみてください。太宰治の墓もあります。