川崎街道と鶴川街道の交差点をほんの少し東へ行くと、交番の横に奇怪な姿をした樹がいます。幹は真っ黒に焦げています。高さはぜんぜんありませんが、幹は地面付近は細く、胸高くらいの太さはかなり太い。近くによって、保存樹木のプレートを見るまでは、何の樹なのかさえ分かりませんでした。
樹の右手に地蔵の陰が見えるでしょうか。この地蔵は1713年に建立されたもので、当時から鶴川街道や川崎街道を行き来するこの地域の守り神として多くの信仰を集めていたそうです。
昭和3年に川崎街道の拡張が行われた際、地蔵と共にイチョウも移植され、その際にかなり切り詰められたと、解説板には記されています。移植の影響や、排気ガスの影響もあり、かなり痛みが激しいのは事実ですが、写真のとおり、小枝も伸びており、まだまだ長生きしそうです。