京浜急行の新馬場駅から程近い、品川図書館が入った施設には、個人的な思い出があります。アルバイトでこの施設の中にある劇場のカーペット施工を手伝ったことがあるのです。
何回か通っている建物なので、周辺の地理も少しはわかっていたのですが、その建物のすぐ裏に、このような立派なイチョウがいることにはまったく気づきませんでした。建設当時、このイチョウのいる南側は違う業者の資材置き場になっていたので、行くことがなかったのです。
そのイチョウですが、建物には挟まれているものの、南側は低い住宅、そしてすぐに目黒川があって、開けた環境にいます。そのため樹勢は非常に旺盛です。目黒川が現在ではコンクリート三面張りになっているので、こちらの地下水は期待できないでしょうが、それでも瑞々しい葉をたくさんつけています。主幹の高さ3mほどのところには成長しつつある小さな気根がびっしりとついています。
北側には品川図書館があるので眺望はありませんが、南側からは、かなり遠くからもこのイチョウを見ることができます。年を経ているはずなのに、その樹形はとても整っていて、ちょっと不思議な気がします。