吉祥寺の北口を出て、線路の高架に沿って進むこと数百メートル。丁字路にぶつかるちょっと手前のマンションの裏手に、目的のケヤキがひっそりと居ました。
旧本宿の、と名が示すように、ここは五日市街道のすぐ近く。かつてはここにも宿場があったのでしょう。しかし、その時代を示すものは、どうややこのケヤキだけのようです。
だいぶ痛みが目立ち、コンクリ詰めの外科手術の跡が痛々しいのですが、そんな幹の状態とは別に、葉の茂り具合はよく、ほっとさせてくれます。
吉祥寺とはいいながらも繁華街とはまったく関係ない場所にあるこの巨樹、ちょっと寂しい気もします。あまり騒がれなくていいかも?いえいえ、中央線の騒音や振動もだいぶあると思います。ケヤキもストレスを感じていなければいいのですが。たまには立ち寄って「元気かい?」と声をかけてあげてください。