東京のケヤキの中では6番目に太いのが、この郷地の大ケヤキです。とは言うものの、この樹の健康状態は最悪に近いものがあります。写真で見るだけでもかなり可哀想な状態ですが、実はこの裏はさらに状態が深刻。(下の写真参照)
しかし、安心してほしいのは、この樹は決して枯木ではない、ということです。僅かに残った枝には、毎年必ず葉が茂り、生命力の強さを教えてくれます。
このような痛ましい樹を見ると、人は簡単に死を宣告するのですが、樹だっと頑張って生きています。闘病中の友達は温かく見守ってあげましょう。
このケヤキのいる場所は、多摩川が古い時代に削った崖線の上にあります。私の手元には、昭和初期、まだ上部がしっかりしていた時代の郷地の大ケヤキの写真が載った写真集があります。崖下の平地から写されたこの大ケヤキは力強く生きていました。姿こそ変われど、今も必死に生きています。
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郷地の大ケヤキの半分は、見てのとおり無くなってしまっている。空洞の中にはゴミも捨てられ、あまりに可哀想な御神木だ。
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