羽村橋のケヤキ

 幹の太さだとか、樹高の高さだとかで評価されがちなケヤキにあって、根に評価が向くケヤキは羽村橋のケヤキだけではないでしょうか。高さ数メートルの河岸段丘の中腹に生を受けたケヤキの生きる術は、この特異な根の伸ばし方だったようです。

 枝も同じ高さから放射状に広がっていますが、根も放射状に広がってがっちりと地面をつかんでいます。

 ケヤキの根元には、湧水が湧き出していると、ものの本にはありましたが、訪れた1月末には水の気配などまったくなく、斜面をコンクリートで固めた姿が殺風景です。

 この樹の正面には玉川上水が流れています。ほんの少し上流が取水口で、水量は豊富です。その対岸は多摩川に挟まれた住宅街で、したがって南側には高い建物はなく、日当たりは抜群です。しかし、手前を走る奥多摩街道は交通量も多く、排気ガスの影響は心配されます。

 

羽村橋のケヤキ

場所 羽村市羽東3丁目18番地
交通 JR青梅線 羽村駅 徒歩10分
樹のデータ 幹周5.5m
保護制度 東京都指定天然記念物

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