五日市街道から成蹊学園への入口には、有名なケヤキ並木があります。若い並木ですが、その美しさはよく知られており、1996年には当時の環境庁が選定した「残したい日本の音風景100選」にも選ばれています。
この並木は成蹊学園が武蔵野市に移転してくる前、1923年に樹齢30年ほどの若木を百数十本、玉川・用賀・狛江などから運び込み、7m間隔で植樹したものです。
百数十本ということは、五日市街道から成蹊学園の本館までの200mたらずには植えきれません。実は並木は正門の前で西に折れ、学園の西側外周に沿って500mほど続いているのです。車も通らず、閑静な住宅街との間に続くケヤキ並木は自転車や歩行者が通るだけで、静かで澄んだ空気を漂わせています。
学園西側には、ケヤキ並木と直角にユリノキ、サクラ、スズカケ、トウカエデの4本の並木道があり、落ち着いた雰囲気の住宅街をつくっています。