柳新田通りのケヤキ並木

 東久留米市、小平市、西東京市の境界を縫うように通る道があります。西東京市内の青梅街道から分かれた道は、まず久留米街道と呼ばれ、東久留米市に入ると柳新田通りと名前を代えます。すぐに小平市に入り、再び東久留米市に入ります。

 その最初の東久留米市の部分、数百メートルにわたって、道の南側にケヤキ並木が続きます。極端に太いわけではありませんが、それでも100年は越えているでしょうか。1本1本を眺めてもなかなかの大木揃いで、しかも整然と並んでいます。

 古い街道筋には、このようなケヤキ並木がよく見られます。これは江戸時代、このあたりが開墾される際に、冬の冷たい空っ風を遮る目的で植えられたものです。ケヤキは材も良質であり、大木に育って防風林の役割を果たし、落ち葉は堆肥となり、また火災の際には水分をたっぷり含んだ幹が防火線の役割をも果たします。武蔵野の地質によく適合したケヤキは、多くの農家によって植えられてきました。

 近年、このようなケヤキ並木はどんどん姿を消していますが、残っている並木の中でも、この並木の状態は非常に素晴らしいもので、古い時代の武蔵野の雰囲気をよく残したケヤキ並木として注目すべきものだと思います。

 

柳新田通りのケヤキ並木

場所 東久留米市南町2丁目5、6番地
交通 西武新宿線 花小金井駅からバス「多摩六都科学館」下車歩5分
保護制度 指定なし

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