絵堂のカゴノキ

『市指定天然記念物  絵堂のカゴノキ

所在地 深大寺南町4丁目30番地4
指定  昭和45年11月1日

 カゴノキはクスノキ科で、関東北西、四国、九州の山野に自生する常緑高木である。別名子鹿木(こかき)、鹿子樫(かこかし)などといわれ、樹皮は淡紫黒色で後に丸い薄片となって剥離し、その跡が白色になり子鹿のような白と茶の美しい模様となることからこの名がある。また、この模様を籠目にみたてた名であるとの説もある。
 目通り幹囲2.88メートル、樹齢約300年の巨木で、現在なお樹勢さかんである。当地方ではあまり見ることのできないこの木が、大木としてここに残っているのは珍しい。
 当屋敷の富沢家は、深大寺用水をつくった名主富沢松之助の家で代々名主をつとめた。当家の家系書に多摩市連光寺の富沢家から久太夫が分家し深大寺の小字「里」に住み後に崖上に移ったとある。その年代は正保または元禄年間(1644〜1703)と推定される。カゴノキは当地方には自生が少ないので当家ができたこと植栽し、樹齢もそれに相当すると思われる。
 江戸初期から当地方の集落の発達、変遷を見守ってきた古木である。

平成元年3月29日  調布市教育委員会』


 まだらの樹皮に「かごのき」と大書きされた張り紙があります。現場は中央高速深大寺バス停付近で、すぐ南側が高速の堀割になっています。日当たりは抜群だけど、排気ガス濃そう。

 

絵堂のカゴノキ

場所 調布市深大寺南町4丁目30番地の3
交通 京王電鉄 つつじヶ丘駅からバス「晃華学園」下車歩5分
樹のデータ 幹周2.88m 推定樹齢300年
保護制度 調布市指定天然記念物

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