都立水元公園とは道路と旧堤防(徳川吉宗の時代の築造だそうです)をはさんで接する熊野神社。古くから地域の鎮守として存在してきたといいます。
ここに、2本の古いタブノキがいました。鳥居の脇(写真右手前)と、水元公園寄りの道路際(写真中央奥)の各1本で、双方とも幹周3m強。風格はあるものの、ちょっと痛みが目立ちます。どちらかといえば、鳥居脇のタブノキのほうが上部の欠損が大きく、バランスを損なっているように思えます。
しかし、クスノキならともかく、3mクラスのタブノキが少ないことは事実で、地域的には貴重なものだろうと思います。かつては、この道路際が旧堤防だったというのですから、このタブノキの種はどこからか流れ着いたものなのかもしれません。自然植生ともなると、更に貴重さが増すことでしょう。大事にしたいものです。