和泉熊野神社のクロマツ

 吉祥寺から出発する井の頭線は、しばらく神田川と平行して走りますが、一旦離れた神田川が最後に交わるのが和泉です。明治大学の北側にあたるこの場所の崖線に、和泉熊野神社があります。

 幼稚園をわき目に社叢の中を上っていくと、社殿の左手にひときわ高いクロマツが目立ちます。杉並区の天然記念物に指定されています。

 根元には残念ながら近づけませんが、かなり迫力のある根元をしています。見上げると、ほかの樹に邪魔されてしまいますが、なかなか高さもあります。

 和泉熊野神社からは、井の頭通りや首都高速4号線も近く、環境は最高とはいえませんが、閑静な住宅街と学校に囲まれ、地図から想像するほど空気も悪くありません。これが幹線道路沿いだったなら、今ごろすでに失われてしまっていたことでしょう。

 境内の坂を登りきったところには、イヌシデの大木がおり、日差しを透かした姿がとても美しかったので、もし立ち寄られることがありましたら、ぜひこちらの樹もじっくり見てあげてください。なかなかの美人です。

 

和泉熊野神社のクロマツ

場所 杉並区和泉3丁目21番地の29 和泉熊野神社
交通 京王井の頭線 永福町駅 徒歩10分
樹のデータ 幹周3.1m 樹高約17m 推定樹齢350年
保護制度 杉並区指定天然記念物

Mapionで場所を確認する。


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