吉祥寺から出発する井の頭線は、しばらく神田川と平行して走りますが、一旦離れた神田川が最後に交わるのが和泉です。明治大学の北側にあたるこの場所の崖線に、和泉熊野神社があります。
幼稚園をわき目に社叢の中を上っていくと、社殿の左手にひときわ高いクロマツが目立ちます。杉並区の天然記念物に指定されています。
根元には残念ながら近づけませんが、かなり迫力のある根元をしています。見上げると、ほかの樹に邪魔されてしまいますが、なかなか高さもあります。
和泉熊野神社からは、井の頭通りや首都高速4号線も近く、環境は最高とはいえませんが、閑静な住宅街と学校に囲まれ、地図から想像するほど空気も悪くありません。これが幹線道路沿いだったなら、今ごろすでに失われてしまっていたことでしょう。
境内の坂を登りきったところには、イヌシデの大木がおり、日差しを透かした姿がとても美しかったので、もし立ち寄られることがありましたら、ぜひこちらの樹もじっくり見てあげてください。なかなかの美人です。