山野の禅寺丸古木
『市天然記念物 山野の禅寺丸古木
深大寺町2034番地
指定年月日 昭和54年11月1日
禅寺丸は建保2年(1214)柿生の王禅寺の等海上人が山中で発見し移植したものが武蔵野国一円に広がったもので、武蔵野柿ともいわれる。接木であり甘柿で昔から甘味料として珍重された。当地方では近世になると江戸への出荷がさかんになり、産業木として有力な現金収入源となった。当主の父・倉吉氏(明治27年生れ)の談によると手車に柿を積み一人で草鞋はき、提燈さげて神田市場まで二日がかりの重労働であったという。また当地方では古くから屋敷内に柿を植えてその外側に防風林を植えたので、今日残る柿の古木から昔の集落の発達、住居地の形が推察される。しかし最近は新品種に押され減少の一途である。
調布市教育委員会 昭和54年11月30日建設』
この樹、農家の敷地のだいぶ奥にあって、伺うのに気が引けるのですが、所有者の方が「柿はこの奥」などと書いて貼り出してくれていますので、ぜひ見せていただきましょう。もちろん、一言お断りしてから。
所有者の方から伺ったところ、樹齢400年ほどではないか、とのことです。苔むした木肌ですが、周囲が明るいので苔は乾いてしまっています。
山野(さんや)の禅寺丸古木
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場所 |
調布市深大寺北町3丁目12番地の3 |
交通 |
京王電鉄 調布駅からバス「山野」または「北ノ台小学校」下車歩5分 |
樹のデータ |
幹周2.08m 推定樹齢400年 |
保護制度 |
調布市指定天然記念物 |
Copyright(C)
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