新宿御苑は、江戸時代に高遠藩の下屋敷だったところを明治政府が近代農業試験場として使用し、宮内省の植物御苑を経て戦後、国民公園として開放されました。
農業試験場だった頃、海外から輸入された多くの樹木がここで育てられ、苗木となって日本各地に広められていきました。したがって、新宿御苑には樹齢100年を越える、巨樹大木の宝庫になっています。
写真のプラタナスは、日本最古のプラタナスとされ、幹周6.25mを誇ります。残念ながら1990年代初頭、落雷で上部が折れてしまったといい、そのせいで著しく痛んでしまいました。現在は治療中で包帯を巻かれた状態です。しかし見た目の痛み具合とは別に5月に訪れた時には豊かな葉で幹を隠していました。