府中市と多摩市を結ぶ、多摩川の関戸橋から下流を眺めると、石河原の真ん中によく目立つ樹があります。ちょっと気になって根元まで寄ってみました。樹はシダレヤナギで、根元から3株に分かれてひとつの大きな樹になっています。
ヤナギは水分を好む樹ですので、河川敷などによく生えます。この樹も、根は多摩川の伏流水にどっぷりと浸かっているのでしょう。
ひとたび大雨になると河に洗われ、石や流木などがぶつかるような危うい場所にいますが、姿かたちがとても美しいので、ここで紹介させていただきたいと思います。
なお、所在地は多摩市となっていますが、岸は府中市側です。
2008年現在、この樹はすでに存在しません。もともと河川整備の方針で伐採が予定されていましたが、大雨による増水で根元が洗われ、倒伏したため、安全のため取り払われてしまったようです。