新宿御苑は、江戸時代に高遠藩の下屋敷だったところを明治政府が近代農業試験場として使用し、宮内省の植物御苑を経て戦後、国民公園として開放されました。
農業試験場だった頃、海外から輸入された多くの樹木がここで育てられ、苗木となって日本各地に広められていきました。したがって、新宿御苑には樹齢100年を越える、巨樹大木の宝庫になっています。
写真のユリノキも、当時の植栽とされています。広大な芝生広場の中央に3本、寄り添うように立っています。それぞれがかなり太いユリノキが3本寄り添っているのですから、その景観は目を引き、新宿御苑のシンボル的存在になっています。