大学通り

Apr.02.2001

 多摩で名高い桜の名所はいくつもありますが、街路として最も美しいのは、間違いなく国立の大学通りでしょう。4車線の車道と自転車走行レーンを挟んで、幅のある植樹帯、その外側に幅広の歩道があり、ゆったりとした空間を作っています。

 大学通りの名が示すように、ここには一橋大学があり、ほかにも高校などが立ち並ぶ文教地域を形成しています。岩井俊二監督、松たか子主演の映画「四月物語」では、この桜並木が印象的に登場しています。

 以前はサクラの根元で花見の宴会などが行われたり、自転車の駐輪などが絶えませんでした。近年、市民が「桜守」を結成して、根元に草花を植えるなどしてサクラを保護する取り組みを続けています。

 残念なことは、近年、街路の両側に高層マンションが次々と建築されていることです。長年、低層住宅によって景観を維持してきた国立の街並みは、商業主義によって台無しにされつつありました。最近就任した市長が政策を転換、街路沿いの建築に高さ制限を加える条例をつくり、現在建設中のマンションの上階部分の撤去をめぐって訴訟が続いています。

 国立には、南北の大学通りのほかにも、東西に伸びる桜通りがあり、4月の初めは街じゅうがピンクに染まります。

 

大学通り

場所 国立市東1丁目・2丁目・4丁目
交通 JR中央線 国立駅前 / JR南武線 谷保駅 徒歩10分
保護制度 国立市保存樹木 →「くにたち桜守」ウェブサイト

Mapionで場所を確認する。


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