西暦2000年を記念して、八王子市の2000年を素人写真家が撮り、写真集にしたものがあります。この手の写真集には多分、隠れた樹が載っていることだろうと思って見てみましたら、やっぱりたくさん載ってました。
その中の、サクラに割いたページで特に目を引いたのが、この一本。樹形の見事さもそうですが、ライトアップされた夜桜の写真だったというのも、大きなポイントでした。
高尾駅近くの町田街道から、一本裏道へ入った住宅街の中に高楽寺があります。お寺は小さいので、お寺より先にシダレザクラが目に飛び込んできます。訪れた日はちょうどいい見頃だったようで、8分から9分くらいの開花状況。正面からの姿は綺麗に整っていて、別名「姫桜」の由来という、笠をかぶったお姫様という喩えには違和感を感じません。
境内に入ってみると、根元は土が柔らかく耕され、柵で守られていました。ライトアップが樹の健康に悪影響を及ぼすという意見もあるでしょうが、この根元の状態は、とても樹が大事に扱われているといった印象を受けました。