明白院のしだれ梅

Feb.26.2002

 青梅市はその名のとおり、ウメの町。名前は市街地に近い、金剛寺にいるウメの古木に由来します。このウメの実は、秋になっても熟さず青いまま落果することから「青梅」と呼ばれ、そのまま地名になったとされています。

 市内には梅郷もあり、また、このほかにもウメの古木として保護されている樹もあります。そうした中のひとつが、ここで紹介する明白院のしだれ梅です。

 市街からほぼ真っ直ぐ西に伸びる青梅街道(国道411号)が、突き出した山を迂回するように南に曲がります。その山の突き出しのいちばん南のところに、茅葺の山門とともに見事なしだれ梅がいます。一本の根元からふたつの幹に分かれ、それぞれが左右に枝を枝垂れさせています。

 残念ながら、訪れた日は曇空。あまり綺麗な写真にはなりませんでした。そもそも、パッと咲いてパッと散るサクラと違い、ウメは花期が長く、最盛期が分かりづらい花木です。この写真を撮る1週間ほど前でしょうか、新聞に「今が盛り」と写真付きで掲載されていたのですが、その写真と花の開き具合はあまり変わらないように思いました。

 いまひとつの天気ではありますが、樹のまわりには数人のカメラマンと絵描きさんがいて、思い思いに作品を作っていました。枝垂れるウメというのは、あまり有名なものはないようで、実際私もこの樹くらいしか知りません。

 このウメが咲きだす頃、すぐ前を通る青梅街道では、有名なアマチュアマラソン大会である青梅マラソンが開催されます。

 

明白院(めいばくいん)のしだれ梅

場所 青梅市日向和田2丁目395番地 明白院
交通 JR青梅線 宮の平駅 徒歩5分
保護制度 青梅市指定梅樹

Mapionで場所を確認する。


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