浅間山のおみたらし

  浅間山は主に3つの丘からなっていて、東側から堂山、中山、前山という名がついています。名の由来は、山頂に祠があるから堂山、真中だから中山、府中の市街から見て前面にあるので前山、ということだと思います(確信なし)。最も高いのが堂山、低いのは中山です。

 その中山の北斜面に、このおみたらしがあります。湧水といっても、ほんの僅かに地面を湿らせる程度のもので、5メートルも流れないうちに地面に戻っていきます。集水域はこの中山の頂上部しかないわけですから、少ないとはいえこの水量が安定的に出ていることは、浅間山の雑木林の健全性を示す指標といえるでしょう。

 府中に伝わる昔話では、ここには大蛇が住んでいたといいます。周辺にはかつては蛇久保という地名もありました。蛇は恐れられると同時に神の化身でもあり、水を大事にする信仰と結びついていたことがうかがえます。

 おみたらしの廻りには、「府中の名木百選」に選ばれているイヌシデとヤマボウシの大木があります。夏場は葉が茂り、よくわからないので、冬場に訪れてみてください。


浅間山のおみたらし

場所 府中市若松町5丁目5番地 東京都立浅間山公園
交通 京王電鉄 府中駅から東府中駅経由武蔵小金井駅行きバス「浅間山公園」下車
関連ページ 東京都公園協会ウェブサイトの浅間山公園ページ
都立浅間山公園  →浅間山公園のイヌザクラ
浅間山特集コンテンツ 「浅間山Web」

Mapionで場所を確認する。


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