稗島のクス
薫蓋樟から歩いて5分と離れていない、古川沿いの住宅街。こちらにも大きなクスがいます。遠景は丸みを帯び整った樹冠が美しく、水面に映りこんでいるのが印象的です。
かつて京阪電鉄が通るまでは、このあたりの交通の要衝だったという古川に接して立つクス。今ではコンクリート護岸で固められ、濁った水が流れていますが、かつては清らかな水が根を浸し、これほどに大きなクスへと成長するのを助けたのでしょう。
所有者のご厚意で根元から樹を眺めさせていただくことができました。高さ1mから2mで4本の幹に分かれ、それぞれが東西南北に広がるように傾斜しています。それが、このように遠景から美しい半球状になって見える理由でしょうか。薫蓋樟を先に訪れてしまったから、迫力が少なく感じられてしまったのは残念なことですが、それでも大きく、美しいクスです。
こちらのお宅の真向かいにある堤根神社にも大きなクスがいますので、立ち寄ってみてください。
稗島のクスを訪れる際には以下の点に注意してください。
このクスノキは個人住宅の敷地内にあります。所有者の許可を得られない場合は勝手に立ち入らないで、表の道路または近くの橋の上から眺めるようにしましょう。所有者に迷惑をかけるような行為はもってのほかです。
稗島(ひえじま)のクス
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場所 |
大阪府門真市稗島 |
交通 |
京阪電鉄線 門真市駅からバス「三島大橋」下車歩3分
地下鉄長堀鶴見緑地線 門真南駅 徒歩10分 |
樹のデータ |
幹周7m 樹高約10m 推定樹齢400年 |
保護制度 |
大阪府指定天然記念物 |
Copyright(C)
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