首都圏最大のカヤで、国の天然記念物であり、新・日本名木百選のひとつであり、今はなき与野市の「新与野八景」にも選ばれている、与野の大カヤの迫力はさすがとしか言いようがありません。
敷地の脇に差し掛かったところからカヤの根元を見たときには思わず「凄いなあ」と言ってしまいました。これまで会ってきたどのカヤよりも太いことは当たり前ですが、比較すること自体が間違っていると感じたものです。とにかく太い。そして美しい幹です。
全体の容姿もほんの少し飛び出した枝が目立つ程度で、整った綺麗な樹形をしています。ひょっとすると、この「東京の樹」で紹介するカヤのなかではもっとも整った樹形と言えるかも知れません。それが東京都内でないのは残念ですが、東京から少し足を伸ばすだけで会うことができるのは幸いというべきでしょう。
交通の便もとてもいい場所です。埼京線の南与野からは歩いて10分。京浜東北線からもバスですぐ近くまで来ることができます。さらに、東北新幹線などからも見ることができます。東京から大宮へ向かう際には、大宮の手前で左手に注目してください。
同じ妙行寺には、モッコクの巨木がいて、県の天然記念物に指定されています。私は気づかずに見損なってしまいました。残念!
せっかくここまで来た方には、バスでほんのちょっとの大久保のケヤキにも足を伸ばしていただきたいと思います。すぐ南の埼大通りで埼玉大学行きのバスに乗って約10分、そこから歩いて10分もかかりません。