氷川神社参道の並木

 大宮駅の北東に有名な氷川神社があります。大きな神社には立派な参道がつきもので、この氷川神社にも素晴らしい参道があります。総延長2kmに及ぶ、ケヤキを中心とした並木です。

 古くはスギの並木だったようですが、時代とともに変遷し、現在は武蔵野を象徴するケヤキがその大半を占めています。若い樹が多いものの、なかには幹周4m前後の立派な巨木もいて、歴史を感じさせます。

 2kmもあると、その沿道には様々な表情があります。当然、自動車との関係で苦しめられることもあったようです。過去には車道が2列の並木の間の細い通りを双方向に流れていたこともあり、車道を避けて通ろうとする歩行者が植え込みを踏みつけて土を固め、根を痛めてしまった時期もあったようです。現在も並木の南半分は中央を車両が通行しますが、一方通行となり、歩道も確保されるようになっています。北半分では中央は完全に歩道となり、車両は並木の両外側を通るようになっています。私の地元・府中市にも馬場大門ケヤキ並木という立派な並木がありますが、市街地にあるために環境整備はかなり遅れていて、住宅街にある氷川参道とは単純な比較はできないものの、今後の整備に向けた参考となるだろうという気がしました。

 

 旧大宮市はこの並木全体ではなく、幹周2m以上の樹木29本のみを市の天然記念物に指定しています。何故全体を指定しなかったのか、ちょっと疑問もあります。

 

氷川神社参道の並木

場所 さいたま市高鼻町・東町・大門町・大宮仲町・浅間町・下町・吉敷町
交通 JR線 大宮駅 徒歩5分
樹のデータ 総延長約2km
保護制度 さいたま市指定天然記念物(幹周2m以上の樹木29本)

Mapionで場所を確認する。
マップのポイントは1枚目の写真の撮影位置です。


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