その名も石神前駅を降りて青梅方面に少し戻った線路際。ここに石神社があります。というより、線路を通すために石神社が少し南に移転してここにあるというべきでしょうか。
目的のイチョウは、社殿よりも先に目に飛び込んできます。都内でも10指に入るイチョウの巨樹で、イチョウの巨樹のほとんどが都区内にあることを考えると、多摩地区では貴重なことはもちろん、この石神社の古さも想像させられます。なぜなら、イチョウは大陸からの輸入種で、日本にあるほとんどが植栽されたものだからです。
背が高く、すらっとしています。裏側に回ると、幹は苔むし、社殿に近い部分から細い気根が1本だけ垂れていました。
イチョウそのものは3本の合体樹で、それがお互いを支えあい、これだけの大きさに成長したのでしょう。樹勢は旺盛で、まだまだ大きくなっていきそうな雰囲気です。