港区・善福寺の逆さイチョウと兄弟木とされるイチョウの巨樹。訪れてみると、そのおびただしい気根の数と大きさに圧倒され、なるほどこれは逆さイチョウに似ている、と思わされます。なんとも荒々しく、目がひきつけられる迫力を伴っています。
逆さイチョウと違うのは、その樹高です。40mとしている資料もありますが、40mは大げさでも、環境庁調査時の30mはあるのではないか、という高さ。辺りは低い住宅が立ち並ぶので、とても目立ちます。東京湾の埋め立てがはじまる前の明治時代までは、この樹が航路目標とされていたといいます。確かに光福寺そのものが海岸線より若干高いところにあるのも事実ですが、並大抵の高さではないということでしょう。