都電荒川線が走る地域というのは、何となく情緒ある下町風景を思い浮かべてしまうものですが、雑司が谷という場所は間違いなくこのイメージを強烈に肯定してくれる場所だと、感じます。
雑司が谷の鬼子母神というと、幹周で東京都3位の大きなイチョウがあるところですが、参道のケヤキ並木も見逃せないでしょう。パッと見た感じ、若いケヤキがまばらに植えられているように思って通り過ぎてしまいますが、2〜3本、古い時代の大きなケヤキも残っています。
このケヤキの凄いところは、樹高が高いということではないかと思います。写真のとおり、この並木の両側は割と高い建物が並んでいます。しかし、樹冠が3階建ての建物の上に広がり、建物の反対側からも豊かな梢が見てとれます。
あまり飾り気のない参道のケヤキ並木。周囲の町並みに自然に溶け込んでいるのは、下町ならでは、と言ってしまうのはちょっと誉めすぎでしょうか?
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鬼子母神大門のケヤキ並木の中でも特に大きなケヤキ。
3階ほどのマンションの上に樹冠を広げているのは驚きだ。
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