法林寺のアカマツ

 マツには真っ直ぐと空に向かって伸びるもの、枝を複雑に横へ広げていくものなど、様々です。盆栽のように仕立てられたマツというのもよく見かけます。しかし、それらの多くはクロマツであるように思います。

 このアカマツをはじめて見て、ビックリしました。樹高より枝幅が大きい、横の広がりがあるアカマツに会ったのは、初めてだからです。探してみれば案外たくさんいるのかも知れませんが、とにかく、クロマツではなく、アカマツでこのような樹形の樹に会ったことがありません。

 このアカマツは、法林寺の門前に悠々とそびえています。すぐ北側には睦橋通りがあります。この道路は奥多摩街道と武蔵五日市を結んでいる、あきる野市の主要道路です。ですので、私も五日市や檜原村方面へ出かける時にはよく通る道ですが、1本奥に入った道に、このような立派なアカマツがいることには全然気がつきませんでした。

 アカマツの梢には、一部に枯れた針葉が見られます。このあたりにはあまりマツはおらず、マツクイムシの感染はあまり考えられないようにも思いますが、睦橋通りは交通量が多く、ディーゼル排気もかなり濃いので、大気汚染から来る衰弱には気をつけてほしいものです。

 この法林寺には、もう一件、市天然記念物のシラカシがいます。山門からまっすぐ奥に入った、秋川べりにいますが、残念なことにかなり痛んでしまっています。また、5分と歩かない距離には、同じく市の天然記念物に指定されているケヤキがいます。

 

 

 

 

法林寺のアカマツ

場所 あきる野市小川東2丁目12番地 法林寺
交通 JR五日市線 福生駅からバス「玉見ヶ崎」下車
樹のデータ 樹高約9.5m 枝幅約14m
保護制度 あきる野市指定天然記念物

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