梅岩寺のシダレザクラ

 JR青梅駅の北西側、一段高いところに春先、見事な美しさを見せるシダレザクラが2本います。

 梅岩寺の山門すぐ左手、自動車の入口にすだれをかけるように立つのが、青梅市の天然記念物に指定されたシダレザクラです。バランスのとれた美しい樹形に、地面につくくらい枝垂れた枝。花はまんべんなく咲き乱れます。東京都内では有数の名桜とされています。

 もう1本、本堂西側の斜面にもシダレザクラがいます。入口のシダレザクラが濃いピンクなのに対し、奥のシダレザクラはかなり白っぽい花をつけていました。樹形の横への広がりは入口のシダレザクラのほうがありますが、こちらは高さがあり、幹も1本がまっすぐに立ち上がっているので力強さを感じさせます。

 このサクラには目下心配事があります。というのは、東京都がこの裏山に大規模な宅地造成計画を発表したのです。現在、住民による反対運動がはじまったばかりで、計画の一部縮小も検討されているようですが、宅地化されると、地下水の供給等の問題が発生し、現在のような樹勢を保てないのではないか、という気がします。

 

 ここから歩いて10分ほどのところには、梅岩寺のシダレザクラと姉妹桜とされている金剛寺のシダレザクラがいます。痛みが目立つ樹ですが、ぜひ訪れてみてください。都の天然記念物に指定されたウメの古木もいます。

 

梅岩寺のシダレザクラ

場所 青梅市仲町235番地?  梅岩寺
交通 JR青梅線 青梅駅 徒歩5分
樹のデータ 幹周3.02m 樹高約11m 推定樹齢150年
保護制度 青梅市指定天然記念物

Mapionで場所を確認する。


トップページへ

Copyright(C) 2001-,ManoJuhske,All rights reserved

inserted by FC2 system