梅岩寺のシダレザクラと姉妹桜であり、共に東京の名桜として名高い金剛寺のシダレザクラですが、残念ながらみすぼらしくなってしまっています。北側に伸びた大枝が切除されているのが、その見た目の悪さの原因でしょう。ここから若い細枝がたくさん伸びて、花がついていたら、と思わずにいられません。
非常に残念なのは、この境内に向かいあって立つ、ウメの樹も非常に傷んでいるということです。こちらのウメは東京都指定の天然記念物で「将門誓いの梅」と呼ばれ、平将門に由来するウメですが、実が秋になっても熟さず青いまま落ちるため、青梅の地名の由来ともなっている樹です。下の写真のとおり、細枝は多いものの花の数も少なく、根元はかなり痛んでいて心配されます。