塩船観音の大スギ

 塩船観音といえばツツジで有名なお寺ですが、ここにはスギの巨樹もいます。山門をくぐり、しばらく行くと、鬱蒼としたスギ林になりますが、その中に、しめ縄をした2本のスギが、参道の両側にそびえています。

 日本には縄文スギをはじめとして、幹周10m以上の巨杉もたくさんあります。それらに比べれば、都内にあるスギの巨樹など、たかが知れているのも事実ですが、実際これだけの巨杉を2本も目の当たりにすると、そんな穿った考えなど飛んでしまいます。太さも凄いし、高さも見上げる首が痛くなるほどあります。

 古い寺社には献木されたスギが林をつくっており、時としてその中には際立った巨杉がいることがありますが、塩船観音の大スギはまさにその典型。春先の花粉症がひどい私も、それ以外の季節に、このような巨杉を見ると神々しさを感じます。大きさ、美しさ、林中の光の射す具合。歴史ある山中の寺社でしか見られない、日本古来の人工針葉樹林の美しさがそこにありました。

 塩船観音からひと山越えた成木地区にが、巨杉がいる安楽寺があります。交通の便が悪いのですが、こちらも必見の巨樹です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

塩船観音の大スギ

場所 青梅市塩船194 塩船観音寺
交通 JR青梅線 河辺駅からバス「塩船観音入口」下車歩15分
樹のデータ 左:幹周7.1m 樹高約39m
右:幹周6.0m 樹高約46m(ともに1988年環境庁調査)
保護制度 東京都指定天然記念物

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