姿見の池緑地保全地域

 中央線の線路の北側、西国分寺駅から国分寺駅方向へわずかのところに小さな林があり、その国分寺駅寄りに池があります。これが姿見の池です。ちょうどこの南の方向、台地を挟んで崖下に「真姿の池」があり、同じ「姿」の字を使うため、一部のものの本では混乱したりしてます。

 この池は、玉川上水から分水された恋ヶ窪用水の通り道にあり、溜池になっていたのではないかと思います。用水への給水が止まり、どうやら最近まで水がない状態だったようですが、近年、東京都の緑地保全地域に指定され、湿地の復元が行われています。試掘してみたところ、湧水も復活し、また、JR武蔵野線のトンネルから湧き出す地下水をくみ上げ、野川に放流する計画の中継地となっていて、緑地復活の中心地となりつつあります。

 池の西側には小高い丘があります。丘の上は雑木林になっています。その雑木林で、こんな妙なクヌギの樹をみつけました。このあたりでどう呼ぶかは知りませんが、琵琶湖あたりでは『山おやじ』などとも呼ぶこのような根元は、かつてこの樹が薪木などの用途で一度以上切られたことを物語っています。切り株から再び樹が生え、成長すると再び薪木にするために切ります。現代ではガスや電気が普及しているので薪は切りませんが、かつてはこの林が、里山として、人の生活に密接だったことを物語っています。

 

 

 

 

 

姿見の池緑地保全地域

場所 国分寺市西恋ヶ窪1丁目35番地 
交通 JR中央線・武蔵野線 西国分寺駅 徒歩5分
特記事項 東京都指定緑地保全地域、東京の名湧水57選

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