九品仏のイチョウ

 九品仏は正しくは浄真寺といい、かなり古い時代の城郭の跡に立てられた広大な古刹です。境内はゆったりと樹が配され、明るい雰囲気があります。

 イチョウは山門をくぐって正面、本堂の横に2本が相対しています。その右手のものが東京都指定の天然記念物のイチョウです。

 なかなか姿のいいイチョウですが、どうも枝葉が少ないような気がします。1980年頃書かれた本によれば、その頃すでに「梢の方が透けて衰退の兆候が見られる」状態だったそうで、見た目の健康状態は悪くないものの、樹勢はよくないようです。日当たりは最高の場所なだけに、樹勢の回復を願わずにいられません。

 浄真寺には同じく東京都天然記念物のカヤの巨樹もあります。真南に1.2kmほどのところには、やはり都天然記念物で都内有数のマツの巨木である、秋葉のクロマツがあります。

 

九品仏のイチョウ

場所 世田谷区奥沢7丁目41番地の3 浄真寺
交通 東急大井町線 九品仏駅 徒歩10分
樹のデータ 幹周約4.2m 樹高約20m
保護制度 東京都指定天然記念物

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