九品仏は正しくは浄真寺といい、かなり古い時代の城郭の跡に立てられた広大な古刹です。境内はゆったりと樹が配され、明るい雰囲気があります。
イチョウは山門をくぐって正面、本堂の横に2本が相対しています。その右手のものが東京都指定の天然記念物のイチョウです。
なかなか姿のいいイチョウですが、どうも枝葉が少ないような気がします。1980年頃書かれた本によれば、その頃すでに「梢の方が透けて衰退の兆候が見られる」状態だったそうで、見た目の健康状態は悪くないものの、樹勢はよくないようです。日当たりは最高の場所なだけに、樹勢の回復を願わずにいられません。
浄真寺には同じく東京都天然記念物のカヤの巨樹もあります。真南に1.2kmほどのところには、やはり都天然記念物で都内有数のマツの巨木である、秋葉のクロマツがあります。