この日は都立水元公園のポプラ並木だけを目的に出かけたのですが、公園で貰った地図に、近隣の葛飾区指定天然記念物の紹介も載っていたので、これは折角だから寄ってみようと思って足を伸ばしてみました。
都内でマキの天然記念物というのは、資料を集めている限りでは他に聞いたことはありません。どんな樹だろうかとちょっと楽しみにしながら着いた金蓮院で、まず目に入ったのは大きなクスノキ。区の保存樹木に指定されている樹でなかなかの姿をしています。
マキの樹は、山門をくぐってすぐ左手、本堂の前にその立派な姿をみせていました。高さはそれほどではありませんが、苔むした幹は確かに結構な太さがあり、迫力を感じます。
高さがない分、枝は大きく広がっています。老齢の樹らしく、枝にはそれぞれ支え棒があります。そんなに弱っているようには見えないのですが……。その枝ぶりがまた、この樹を優雅に見せています。