石川家については、こちらでも詳しく触れていますが、多摩地域を代表する清酒の醸造所です。ここには福生市の指定天然記念物になっているケヤキのほかに、夫婦ケヤキと呼ばれる1対のケヤキの巨木がいます。
2本が2本とも揃ってすらっと伸びた美しい主幹を持っています。ただ残念なのが、2本の間隔が近すぎることでしょう。そのため、広がろうとする枝が相手の樹によって遮られてしまっています。それもあってか、片方のケヤキは途中で大きく折れてしまったようで、アンバランスな印象を受けます。しかし、これだけの直幹が2本揃って並んでいる姿は、なかなか見られるものではありません。
根元の写真で奥のケヤキの裏側には、玉川上水の分水が今も流れています。手前には地下水がくみ出されて自由に飲めるようになっています。成長に大量の地下水を必要とするケヤキには、なかなか贅沢な環境といえるかも知れません。
石川酒造の向かいには、市の指定天然記念物に指定されている、太くて姿も美しいケヤキがいます。また、少し離れた内出交番前交差点付近には、市の登録天然記念物になっている、さらに大きくて美しいケヤキがいます。ぜひ会いに行ってみてください。