石川家のケヤキ

 私はあまり酒を嗜まないものですから、どのくらい有名なのかは分かりませんが、石川家は「多満自慢」という多摩地方を代表する清酒を醸造する旧家です。

 その石川醸造の敷地内には2件の大きなケヤキがいます。その片方が、この根張りの立派なケヤキです。石川家のご神木であることが、手前の看板に記されています。

 福生市の指定天然記念物解説板には、樹高約22mとありますが、実際にはそれほどは高くないようです。近年何らかの理由で上部を欠損したのではないかと思います。そのため、全体の姿としては、さほど美しいとは言いがたくなってしまっています。もっとも、周囲が開けていないので、全体を見渡しにくくもなっていますが。

 それよりも、見るべきはこの立派な根張りでしょう。私の第一印象は、タコの足でした。高尾山には蛸杉という樹がいて、その根がタコを彷彿させるといわれていますが、その蛸杉よりも、このケヤキのほうに、よりタコの印象を強く持ったのは私だけでしょうか? 

 同じ敷地内には、夫婦ケヤキと呼ばれる1対のケヤキもいます。また、向かいの南稲荷神社にも、太さではこのケヤキに引けを取らない立派なケヤキがいます。少し離れた内出交番前交差点近くには、更に大きく美しいケヤキもいますので、ぜひ訪れてください。

 

 

 

 

 

石川家のケヤキ

場所 福生市熊川1番地 石川酒造
交通 JR青梅線・五日市線・八高線・西武拝島線 福生駅 徒歩20分
または同駅からバス「内出」下車歩5分
樹のデータ 幹周4.48m 樹高約22m 推定樹齢700年
保護制度 福生市指定天然記念物(福生の名木

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